17 mars 2016

helvétique

フランスの隣国の言い換え第3弾です。

helvétiqueは"スイスの"という意味。
スイスはケルト人のヘルベティア族Helvètesが住んでいた地域で、ラテン語名をHelvetiaと言いました。

フランス語の通称はla Suisse、正式名称はConfédération suisseですが、公用語の4つある国ですのでそれぞれの言葉でSchweiz、Svizzera、Svizraと呼ばれます。正式名称もしかり。

すべての言葉に共通する名称として、ラテン語のConfoederatio Helveticaという名称があり、これをフランス語でConfédération helvétiqueといいます。
ちなみにヨーロッパの車のナンバープレートにはアルファベット2文字で国名が記されていますが、スイスの車はCHとなっています(CHがついていなくても旗が示されているのでわかりますが)。 スイスのドメイン名もchですね。

スイスは国名la Suisseと形容詞suisse(s)が同音なので、この紛らわしさを解消するためか、les Helvètesやhelvétiqueと言い換えることがありますが、いずれも書き言葉で日常的にはそれほど用いられません。

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8 mars 2016

マニャニム

今日はちょっと音の面白い単語を。
「マニャニム」という音からつづりの想像がついたでしょうか。

マニャニムはmagnanimeと書き、寛容な、高潔なという意味です。英語ではほぼ同義でmagnanimousです(音は別に面白くもなんともありません)。

やや古色蒼然とした単語で今日使われることは少なく、用いられたとしても書き言葉の場合が多いのですが、先日話し言葉で使われるのを聞いてちょっとクスリとしてしまったのでした。
ちなみにフランスの漫画、Astérix に出てきました:L'Empereur, dans sa magnanime générosité, les autorise à se défenre à mains nus! Tu es trop bon, O César!

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1 mars 2016

outre-rhin

昨日に続いて連投です。
昨日はitalienの言いかえとして使われるtransalpinを紹介しましたが、今日はそのドイツ版。
ドイツの形容詞はもちろんallemand(e)ですが、「ゲルマンの」が基本的な意味のgermaniqueも使えます。
ドイツ専門家をgermanisteと言ったり、ゲルマン=ドイツはフランス人の頭の中の定式のよう(Franceの語源はゲルマン民族のFranc族なのですが、フランス人は我々はガリア=ケルト人である、という意識が強いようです)。

また、アルプスの向こうと同じような作りの単語outre-Rhin(ライン川の向こうの)も覚えておくといいでしょう。辞書では副詞扱いになっている単語ですが、d'outre-Rhinとすれば形容詞的に用いることができます。

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29 février 2016

transalpin

ニュースなどで聞く言葉です。
transalpinは分解すればtrans- alpin、アルプスを越えた、という意味で、フランスから見てアルプスの向こうにある国はイタリアです。
スイスもアルプスの向こう(というか中というか)にありますが、スイスについて用いられるケースは聞いたことがないように思います。

イタリア関連のニュースのときにレポーターがitalienとくり返したくない時に使うことが多いですね。autorité transalpineなどのように使われます。

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